ゴールデンウィーク明けに予定している、灰ホトラの催しの準備が進んでいる。正式な告知は近日中に。
さて、なんだか表現以外の話をしてみたい。
そればっか考えてるからだ。悪いことだとは思わないが、色々と行き止まらないように、脳を適当にしておきたくもある。
最近ちょっとした事件があって、それは或日、夜中2時頃に見た、悪夢にまつわることだ。
僕は自分の部屋でうたたねをしていた。部屋に誰か入ってくるのに気付き、目を覚ますと、泥棒だ。泥棒が部屋に入ってくる。という夢なんだが、自分の部屋でうたたねしていたのは実際と同じで、そうしてとても、リアルに感じる夢なのだ。
泥棒が僕を殺そうとしているのがわかる。焦った僕は、泥棒に向けて全力で、裏声で、叫んでいた。
「ほー!」と。
すごくいい裏声が出ていた。「泥棒!」とか「誰か!」とかじゃなく、「ほー!」と叫んだのは一体なぜなのか、夢とはいえ意味がわらかない。僕の全力裏声「ほー!」をくらった泥棒は一度はひるんだが、頑張ってまた僕に近づいてきたので、殺されたくない一心で僕は、更に3回、「ほー!」と叫んだ。3回ともオペラ歌手顔負けの大変けっこうな「ほー!」が放たれていたかと思う。
「ほー!」「ほー!」「ほー!」
その3回目の「ほー!」(初回「ほー!」を含め都合4回目)は、ひときわ大きな音量を伴っていた。敵への牽制と誰かへ救いを求め、街に轟け僕の「ほー!」。だが、その最後の「ほー!」のあまりの巨大ボリュームが、僕自身の目を悪夢から醒めさせた瞬間、とんでもない事態に気づく。
僕は寝言で、全ての「ほー!」を、実際に叫んでいたのだ。
最後の「ほー!」はリアルに街に轟いたようだ。猛ダッシュで駆けつけてくる嫁。嫁は飼ってる猫同士がとんでもない死闘を繰り広げていると思ったらしい。猫の無事を確かめると、普通に戻っていった。
そうだ。きっと街の人々もあの「ほー!」を、猫の声だと思ったに違いない。と自分に言い聞かせ、平静を装う。自らに秘められた全力裏声ポテンシャルに震えている。泥棒にも効かないみたいだし、使い道が分からないけど。