レッツOPA

只々日々

堅町スタジオで活動をはじめてからもうじき2ヶ月となる。

あっという間だ。当初のひどい鬱状態からは随分回復したように思う。こころや物事を整理整頓し、良い創作環境を維持できているし、それをもたらしてくれているアーツ職員、スタジオに訪れてくれた人たちに感謝している。

列と野鳥の試作は、演技のバリエーションをゆっくりと探しながら、一旦冒頭部分のかたちを与えるところまで進んだ。オープンスタジオにて、20人程の前で稽古の過程やワンシーンを鑑賞してもらったりして、大変よい経験となっている。「みられながら作る」「作りながらみせる」という行為は面白い。他人の眼差しというものは強烈なものだ。それは難しく、嬉しい。

そうしてせんがわの準備は進むが、参加メンバーが確定しない。「今年夏なら参加できたが来年は難しい」というメンバー。本番前に何日も仕事を休まねばならず、それが可能な演劇仲間がとても少ないこと。他に公演の予定があったり、忙しかったりな人たち。

予算的にも大変に厳しい。ドネーション公演を行ったとしても、「ドネーション公演自体がペイするかどうか」すら怪しいのが灰ホトラである。

などと弱気はドミノするので書くのはやめよう。強気は大してドミノしないくせになー。もっと気合と戦略が必要だ。したたかになりたい。

別の小さい公演の予定もある。

列と野鳥同様、僕以外のことば で「社会とわたし」の関係を作品にしようする試みだ。灰ホトラでドラマトゥルグを担ったこともある小出和彦さん(光景旅団/身体の人たち代表)に少し相談しながら、アイデアしたり没を重ねたりした。

インタビュー劇を想定している。小出さんに指摘されて知るのだが、寺山修司や宮沢章夫や高山明の作ったインタビューを用いた既成作品を僕は知らないで、それをしようとしている。現代演劇に積み重なった演劇的知の集積に無知なことは恥ずべきことだろうが、考えすぎても足が止まる。つい今しがた思いついたプランを最終稿に決めた。出力しようと思う。

もう一度書くが、気合と戦略が必要だ。オープンに、ポジティブに、アグレッシブに。