骨骨日日その2

只々日々

▪️9月28日土曜日この日、人生初ちんちんを人に洗われる経験をする

▪️痛みの9割は右手首に由来したものだったが、朝目覚めた後もまだ麻酔が効いていて半日は寝て過ごすことができた。

▪️突然、女性二人組が風のように現れ、ベットの両側に立ち、僕の股間を洗ったり服を着せ替えたりして、風のように去っていくイベントが発生。

▪️ちんちんをつまんではあしらう感じが、弁当に惣菜を乗せる感じに似ていて。

▪️股間に残るまぼろし弁当工場の余韻。

▪️病院だしまあ普通のことなのか?突然のことで相当面食らう。

▪️(事前に説明がない場合)男女逆だったら問答無用で壮絶に炎上すると思うのだが、まあ仕方がないというかそれよか正直、面目ないという気持ちが先に立っている。

▪️麻酔が切れるとやはり右手が痛い痛い。

▪️坐薬を入れると痛みがすっかり消え、よく眠った。

▪️何食も、半身プルプル左手飯を繰り返し、首がすんごい筋肉痛に。やったぜ首痩せしちゃう。

▪️10月1日の足の手術まで、大腿骨がこれ以上ずれないようにと、ベット上でほとんど身動きが取れない状況が続いている。

▪️この拘束感が正直しんどい。のべつ点滴、右手はずっと痛い、なぜか頭痛も続いている。

▪️そしてやってきた10月1日火曜日この日、人生初のトリップを経験する。

▪️下半身麻酔を用い、ズレた大腿骨に金具を打ち込んで固定する手術である。事前に説明がなかったのだが、手術室に入った直後に痛みを和らげる薬が使われたらしく、この薬がとにかくすごかった。

▪️強烈な目眩、じゃ済まされない、全身を細切れにされ、袋に入れられ、それをぶんぶん振り回される感覚。だが音声はよく聞こえ、情報はフラットに並ぶ奇妙さ。痛覚は反応していない。酩酊、恍惚、整然が混じりあう白い世界。だが結局最後には、目眩と粗暴さを投げつけられた感覚だけが残って、不快な経験として刻まれた。そう、もう二度とコレ、経験したくはない。体に合わない薬が使われ、大変な思いをしたという話。

▪️その後脊椎に麻酔が打たれ、手術はすぐに終わった。

▪️術後少し周囲に不信感が芽生え、振り払うのに苦労する。

▪️胸や指に装置、点滴と尿道カテーテル、管だらけのわたし。

▪️しんしんと苦しく、寂しく、侘しくなる。壊れそうだな、と思う。

▪️明日以降、体が動かせるようになれば、変わるだろうか。

▪️続く。