ひるめしファンタジー

只々日々

暑い日が続く。

加齢に伴い体力が落ちているし、無理のきかない身体になってきている。炎天下の元にいるとあっという間に朦朧としてくる。しきりに水分をとったり、塩分をとったりした上、かなり意識して長い時間屋外にいないように気を配っていないと、思っている以上に消耗してしまう。

少し運動でもして、ベース部分の元気を育まないと、と思えども、ほらだって、暑い日が続いているし、あんまり運動とかね、疲れちゃうし。

そして太っている。いや食い過ぎなんだよな。昼飯とかすごい食べちゃう。今日はスーパーで買ったそばと中華丼を食べたので、1000キロカロリー超えてただろうな。加糖コーヒーやスポドリも飲んでるし塩タブレットもだし。職場の誰かがお土産とか買って来ればそれも食ってるし。

太っちゃっている。一体どうすればいいのか。昼飯前の空腹時に、昼飯を楽しみにしすぎていることは問題だと自覚している。そうして買いすぎて、食いすぎてしまうのだ。

どうだろう。例えばすっごく美味しいものがゴボウ状になっていて、それを20分おきに少しずつかじり進めるとか、良いのではないか。常に小腹を満たすという戦法だ。ゴボウはロッカーの中にぶら下げておいて、それを時々かじりに行くスタイルになるだろうか。あまり食べすぎてしまわないように、硬めのゴボウが良いだろう。ロッカーの蓋を影にしてかじれば、秘匿性も保たれるに違いない。すっごく美味しいものをゴボウ状にする方法は不明のままです。

あるいは、すっごく美味しいものを、美味しく感じられなくなるほどに食べるのを面倒くさくする術はないだろうか。左手で食うとか。箸の代わりに2本のゴボウを使って食うとか。スプーンもゴボウでできていれば、ふにゃふにゃしてプリンとか食べ辛くて仕方がないだろう。

そして今僕の前に、食べすぎた時にゴボウでぶってもらうのが一番良いだろう、という結論が見え隠れしている。人がゴボウでぶたれたる時、そんなに痛くはないだろうが屈辱感はあるに違いないので、食べ過ぎに効果があると思う。ただし、ゴボウも扱い方を間違えると凶器になる可能性はあるので、きちんとした教育を受け資格を取ったゴボウマイスターに依頼せねばなるまい。ゴボウ折檻には正しい哲学が伴わなければならない。あんまり痛くしないでほしい。僕のお眼鏡に叶うゴボウ使いが現れる日を待っている。