2024年の春に書いた日記「うぐいすが鳴いている」のことを、よく覚えている。
コンクールの後猛烈に病んで、ある程度まともな精神状態に戻るまで大変に時間がかかった。転勤もあったりと負荷が重なり、ろくなもんじゃない時期だったといえる。
だがふと、機会が訪れる。機会というのは、出会いとか出来事とかいうよりも、もっと単に「こころにとっての機会」のことで、そういうのって、割と無根拠に訪れる。訪れた時、そうだよし、日記を書こう、と僕は思うのだ。
ことばを片付けたり、並べなおしたり、整えて、体裁を作り、あまり恥ずかしくないようにして、明らかにして、置いておく、世界に手紙を書いておく、それで自分が、少し助かる。
ネット上に日記を書く、という行為は20年以上続けてきている。他者にとって価値がある行為だとは思っていないが、自分にとっては必要なことなのだと改めて思う。
最近少しずつ出力を増やしながら、もう一度楽団灰ホトラの活動を軌道にのせようとしている。手近な目標、すべきことははっきりしている。ファンを作ることだ。恐ろしい。自分にそれができるとは思えない。
でも、やらないといけない。僕が表現できることは基本的に、今日までの時点で頭打ちである。あとはそれを丁寧にパッケージして、粛々と作品化していくだけだ。実行機能の不全が著しいために「かりぐみ」しながら進めるしかなく、そうして「試作曲を随時公開する」スタイルとなっているわけだが、そうした過程で、うまく自分をプロデュースし、売り込み、オープンな面持ちで、どんどん、出会っていかないといけないのだ。
自分を世界に、他者に、売り込みに行く。待っていないで、そうする。苦手だ。嫌すぎる。無理だ。絶対やりたくない。だけどまあ、それをしていこうと思っている。


