アイデア

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身体拡張轢かれた子

轢かれた時のねトラックに千切れて飛んでった左手どんなに探しても見つからなかったんだってなんでなんだろうね未だに謎でそれでわたしはいつかこう思うようになったわた...
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脳ビブラフォン

わたしの所為で縮んでく男の白いセーターをむしって食ってそのかわり炊いといた米粒いつもよりつやつや真っ白 銀歯のノイズが男の「ただいま」のただいとまの間慌...
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楽園の男

生き急げそして死ねとクラウチングスタートの姿勢のまま6時半のこの時を待っていた目覚ましが壁の弟の結婚式の写真を砕いてみぞおちに食い込んだ。昨日の芋焼酎を吐きな...
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或日彼女が鯨だった

或日彼女が鯨だった 呼んでみるともう 名前が無かった 後ろ髪の匂いが頭に乗ったメガネが まばたきが君だ それにさっきから 実家の岡山の方角ばかり見ている 爪切...
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界隈コクピット

俺はなこの界隈で30年商売してんだ わかるか 俺や豆腐屋の島さんや組合のみんなが どれだけ苦労してきたと思ってんだ 蜂蜜屋の岡本さんだってそうだ お前アレだぞ...
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老人と月

老人が転ぶみたいに、 コンビニでガムを買う。 お釣りの一円玉にちょこっと、 ついてる緑色は多分、ペンキ。 だって、 擦っても落ちない。 帰ってみかんを食べて、...
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発熱する10の家

1 窓の外 見てないけどはっきり分かる 今絶対夜の空に 無音の打ち上げ花火が上がってる 空の全部が埋まっちゃうくらい ばかでかい花火 なのにほんの少しも 音や...
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肌と空

肌と空の 境目がないので 右頬をつねると ポロポロと ひらがなが落ち 並べれば多分 思い出せるが 左頬をつねると バラバラと 母親が落ち 血液と雲の 境目もそ...
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毛玉の夢

毛玉と付き合ってます 大きな毛玉です ふさふさして 日向の匂いがします おとなしくて 趣味はマンガの毛玉です 大きさですか? ですから 大きな毛玉です 愛され...
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犬の窓、20年の夜

軒先に突然現れた、死に別れた犬が言った。 君のことが心配だったんだ。 僕は、少し呆れて、それから笑って、 飼い犬に心配されるなんてな、でも、 エサが欲しいか遊...