カンブリアけ

只々日々

間違っちゃってる時がある。

胸毛がである。僕は特に見て取れるほどの胸毛は生えていないのだが、全然生えていないかと言えば、産毛に毛が生えた程度の胸毛は生えているのに違いなく、いや産毛に毛が生えた程度のって表現、大丈夫?合ってる?とにかくうっすら生えてないこともないぐらいの胸毛は生えている、それが僕の胸毛の基本状態なのだが、その中に決まって一本だけ、間違ってすごく濃く、髪の毛みたいにしっかりした胸毛が出現する時があって、いやこんなに毛っていう文字が混雑している文章今まで書いたことないな、髪の毛みたいな胸毛が生えてくる時があって、一本だけ、間違っちゃってる時がある。それが決まっていつも、気付いた時には思った以上に伸びているのだ。伸ばそうと思って伸ばしたのでは毛頭ないのだが、半年見過ごしてたのかってくらいに長い時もあって、毛ほども気づかなかったなって、身の毛もよだっちゃうなって、なります。

この一本だけ伸びた髪の毛胸毛、いっそ波平的に愛(め)で育てようかな、と思ったりするが、毎日優しくトリートメントとかして、話しかけたり、でもきっと抜けちゃわないか気が気じゃなくなって、胸毛過保護になって、胸毛モンスターペアレントになるのも嫌だし、いやでも抜けてもどうせ髪の毛胸毛はまた生えてくるっていうか、多分同じところから生えてると思うんだよな。

最近では鼻毛界でも似たような自体が発生しており、手品かと思うくらい長い鼻毛が鼻の穴の中に収納されている時がある。こっちの毛は白髪なのだが。僕の毛、間違っちゃってる時があるのだ。

一体どういうことなのか。もしこれが僕の身ばかりに起きていることだとしたら、一度この、僕の「間違っちゃってる毛」サンプルを正規の研究期間に預けて、研究者たちにすごく研究してもらうのが良いのかもしれないと思うのだ。研究者はきっと顕微鏡とか使って一生懸命研究するだろう。

僕の勘だと「間違っちゃってる毛」の謎が解析されたあかつきには、その技術を応用して、砂漠の緑地化に用いられるだろう。砂漠から間違っちゃってる草が生えるだろう。あるいは、最近発展の目覚ましいAI技術に組み込まれ、その間違っちゃう力で遺伝子変異的進化をもたらし、AI業界にブレイクスルーを与えるに違いない。これはつまりどういうことか。不毛な話だということだ。