猫とひねくれ

只々日々

5月11日は、これまでの灰ホトラの活動の中でも、一際特別な日であったかもしれない。その日は、47回朔太郎忌「猫町観光案内」の本番、そして灰ホトラ「ひねくれもす」MaeashiWorks、映像作品展示のオープニングの日であった。

まず猫町のことを書きたい。

前橋文学館館長、萩原朔美さんの企画するリーディングシアターで、何度か作曲、音響オペを担当してきた。今回も声かけを頂き、同様の関わりで公演に参加することになったのだ。

全体を見通し、展開の肝に掛かるテーマメロディやキーとなる音色を決め、このバリエーションを作り、作品上に適切に配分する。この辺のプロセスは通常通りに、自分の勘所に素直に従って行なった。

とにかく、最小限の打ち合わせや稽古回数で成立させることが必要で、それができないなら当然、居場所なんかないところだ。なんとかなったような気はしているが、どうだったろうか。

オペレーションの方で「再生トリガー割り当てといたキーボードが、「かな変換」モードだった為に反応しない」などというばかみたいな操作ミスをやらかしたのが死ぬほど口惜しいのは無理矢理ひとまず置いといて、役者さんスタッフさん達はみな優しく素敵な方々ばかりで、とても良い時間を、経験を持てたことが嬉しい。

町田康さんかっこよかったな。柳沢三千代さんには随分とお世話になったし、色々としょっぱい僕にとても良くしてくれた。ありがとうございました。

そして灰ホトラの「ひねくれもす」展示である。

「猫町」の音楽制作もそうだが、とんでもねー遅延を重ねる進行が、直前に無茶苦茶にしわっしわにしわ寄せて、もんどりうってのたうっちゃう事態を招いたものの、ものっそい自己責任であるといえる。まったくもって自分のせい以外の要素を見つけられない。

とはいえ、木暮さんやカナイさんの超強力なバックアップによって、なんとか前日夜中までに展示は立ち上がった。反省点多いなんてもんじゃないよ。

レセプションパーティーもお二人に設定してもらった。沢山の人々の中には、初めてお話しさせていただいた人もあって、嬉しい限りだ。でも不器用でごめんなさい。演劇の仲間たちもたくさんを顔を出してくれた。みんな本当にありがとう。

展示内容のことなども触れていきたいが、終わらないので次回以降のブログに書いていきたい。灰ホトラ「ひねくれもす」映像展示は、5月26日まで続く。