蠢くを吸い上げて
どろどろ伸びてく木の枝が
油っぽく照る月へ向け
送る手拍子の音を聞く
街の唸りをすり潰し
ずるずる進んでく電車が
磨いた牛皮の色をした
海を揺さぶる音を聞く
痩せた掌を握って
真っ赤に冷えた耳元へ
微かに刻む脈拍と
マグネシウムの燃える音
いちいち小さく刻んだ野菜を
並べた小皿に乗せてく様に
記憶にしるしを付けてくと
布団と猫と石鹸の
臭いは混じり
明日の朝が
向こうにだらんと垂れ下がる
安息は聞こえないが
目蓋は重い
蠢くを吸い上げて
どろどろ伸びてく木の枝が
油っぽく照る月へ向け
送る手拍子の音を聞く
街の唸りをすり潰し
ずるずる進んでく電車が
磨いた牛皮の色をした
海を揺さぶる音を聞く
痩せた掌を握って
真っ赤に冷えた耳元へ
微かに刻む脈拍と
マグネシウムの燃える音
いちいち小さく刻んだ野菜を
並べた小皿に乗せてく様に
記憶にしるしを付けてくと
布団と猫と石鹸の
臭いは混じり
明日の朝が
向こうにだらんと垂れ下がる
安息は聞こえないが
目蓋は重い