「シロイハナス」 「話す、空白」を組み合わせた造語。 灰ホトラの会話劇、関係モデルのアイデア。 会話、話すことの中にある空白、言葉の隙間にあるものを捉えようとする。 「シロイハナス」のざっくりとした眺め ・通常の戯曲の記述ではない。どんな戯曲か。 ・ひとつの話題の中の、言葉の断片が、無造作に散りばめられている。 ・配役、発語の順番などは指定されない。 ・役者は、自立的に言葉を選択し、発語する。 ・ひとつひとつの言葉やりとり、意味の交換は成立しないが、話題は固定されている為、 場に、「会話と関係」の似姿が現れる。 ・そこになにがあるか。 ・灰ホトラがこれまでに狙ったものの大体がそこにある。 ・個別の言葉が、全体の運動の中にある様子。 ・言葉は意味と響きの中間に、音楽的振る舞いの中にあると捉えること。 ・平行に生き、共有を待つ人々の様子。 ・「シロイハナス」では内的な言葉を排し、日常会話の中に詩や音楽を求めていく。 ・「言葉を音楽する」ことで、関係し、共に生きることが出来る世界があると仮定している。 ・役者は「半分個別」とでも言うべき、抽象的な立ち位置にある。 ・しかし、灰ホトラの朗読劇は、既にそのことを表現し得ている。 以上以外の具体的な方法については、稽古場でしか見つけ得ないので、良く分からない。 |