アイデア

僕んちの庭

僕の友達の庭よりも、僕んちの庭は広く、それは僕の密かな自慢だった。僕んちの庭は広く、色色の植木や盆栽や岩やらあって、僕は僕んちの庭が自慢だ。僕は僕んちの庭が自慢...
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わたしは最近太った

第10回公演「わたしは最近太った」のアイデアより2編。 「筧と卵」 筧に卵をぶつける想像で、筧を我慢してきたから、腹立つと透明な卵を、想像の、投げるとマジ筧に当...
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シロイハナス

「シロイハナス」「話す、空白」を組み合わせた造語。灰ホトラの会話劇、関係モデルのアイデア。会話、話すことの中にある空白、言葉の隙間にあるものを捉えようとする。「...
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はいろいけむり

第5回公演「3PO」オムニバスの1と3「はいろいけむり」 ふわふわと あさの ちゅんちゃらと とりがなき あさだ あさだ あさだ あさだ  ぼくは かれや かの...
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木目コーヒー銀閣寺

喫茶店に男と女。 別れ話がはじまっている。 「木目」 「誰だよそれ」 「黙っててごめん」 「木目って、俺の知ってる男か?」 「え?違う、木の木目」 「え?」 「...
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音楽と蛾

「音楽と蛾」の構成要素。現代の日本、北関東の或県、山間にあるが拓けてはいる街。その街の一角にある、定時制高校の教室のひとつ。「風呂」とあだ名される教員の、同好会...
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ぎんいろ

夕飯の買い物の帰り道、道端に、銀の塊。 横たわる銀は、男だ。 道端に横たわる銀の塊は、全身銀色の、裸の男だった。 わたしが銀の男をかくまったのは、 銀の男の目を...
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風溜まりのモスラ

アパートが地下にもあるような、人の多すぎる街。 風船の溜まる部屋に親友の二人。 風の届ける様々から見えてくるものの物語。 モスラ「ほら、また来たよ。今日は多いな...
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ベロ色の父病気の娘その友達

高い階にある部屋。 電話する女。 「10歳の時」 「え?」 「お父さんはね、居間のちいさいほうの蛍光灯を取り替えようとして、死んだの」 「うん」 「椅子の上に乗...
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電線の雫

雨上がり。 レズの三人組が、一つの部屋に暮らしている。 眠ってしまった一人を残して、コンビニに買い物に行った二人、その帰り道。 店子  「あいつ終わると即寝るね...